タイで最も有名なお寺ワット・ポー僧侶チャイヤポーン(ヌン)氏

ワット・ポー僧侶チャイヤポーン氏

ようこそタイへ!

僧侶 チャイヤポーン(ヌン)氏

 

バンコクで最も古いお寺ワット・ポー
タイを代表する三大寺院の一つでもあり、46mの涅槃像は、どのガイドブックにも載っているほど有名です。
今回はこのワット・ポーに16才から10年間も務めている、僧侶のチャイヤポーン氏がお話を聞かせてくれました。
ニックネームはヌンということで、ヌンさんと呼ばせていただきました。

 

ワットポー涅槃像

ワット・ポーの涅槃像

 

 

ヌンさんが僧侶になったきっかけは?

私はロッブリー県の出身なのですが、16才の時に従兄弟に誘われて出家して、このお寺に勤めることになりました。
もう26才ですから、10年もこのお寺に勤めていることになります。

私は小さい時から仏教に興味がありました。
子供のころから天国と地獄の話しが好きで、良いことをしたら天国へ、悪いことをしたら地獄へ、これをすごく信じてます。

 

タイでは男性は一度はお坊さんになるのですよね?

男性は20才になると、基本的には一度は出家してお坊さんになります。
これは親に感謝するという意味があります。そして頭もまゆげも剃るのです。

 

期間は?

理想的なのは3ヶ月間の修行です。
タイの仏教の日に得度(僧侶になる儀式)をして、その日から3ヶ月間修行をするのがよいでしょう。
でも中には都合の悪い人もいますから、15日間の人もいますね。

 

タイのお坊さんは戒律が厳しいと聞きました。お酒飲んだらいけないとか?

227つの戒律を守っています。
でもこれは多すぎるので、最もいけないことの4つを教えましょう。
1番目は「女性と性的な関係を持ってはいけないこと」です。
2番目は「盗み」です。
3番目は「自分には霊的な力があるとか、悟りを開いたと言うこと」です。
あるお坊さんは「空を飛べる」とか言っていましたが、そういうことを言ってはいけません。
4番目は「人を殺すこと」。当たり前ですね。
この4つをやったらお坊さんではいられません。
お酒ももちろん飲めませんが、これはあとの270つに入っています。

 

ワットポーの仏像

ワットポーの仏像

 

ワット・ポーは日本でもとても有名です。見どころは?

やはり涅槃像ですね。
あとはマッサージです。ワットポーマッサージはタイ古式マッサージの総本山です。
お店が敷地の中にもあって、マッサージの学校は外にあります。

 

タイのお寺は参拝する時のマナーがありますよね。服装とか帽子とか?正式にはどうなのでしょう?

肩を出してはいけませんから、タンクトップはダメですね。

でもマフラーやショールで隠していればOKですよ。

 

半ズボンは?

あまり短いのはダメですが、ひざ下まであればいいでしょう。

 

サンダルは?

サンダルは大丈夫でしょう。タイの田舎の人はサンダルで来ますよ。
スカートは長いものして下さい。短いスカートはダメです。
あと建物に入る時は帽子も外して下さいね。

 

日本のお寺では、ご先祖様や仏様に感謝を伝えますが、タイも同じですか?

はい、似てます。タイはお釈迦様と、お釈迦様の教え(お経)、そしてお坊さんへの感謝の気持ちを伝えることが大切です。

 

ワットポーの仏塔

ワット・ポーの仏塔

ヌンさんはこのお寺に住んでいるのですか?

はい、このお寺に住んでます。
今は30人の小さい小僧さんを入れて、187人のお坊さんが暮らしています。
朝は4時から4時半に起きて、先ずは5時にお経をあげて、それから近くの市場に托鉢に出かけます。
その後は9時のお経、夕方は5時からです。

 

ワット・ポー以外におすすめの場所はありますか?

ワット・アルンです。
確かワット・アルンの仏塔を修復するのに、日本の財団から寄付をいただいた話も聞いたことがあります。
日本とのご縁もあるのでおすすめします。

 

ワット・アルン

三大寺院の一つ、ワット・アルン

他にもありますか?

王宮ですね。
王宮はとても大切な場所ですから、タイに来たら必ず行ってもらいたいです。

 

ワット・プラケオ

必ず行ってほしいタイ王宮(ワット・プラケオ)

タイのおすすめ料理は?

パッタイです。いちばん簡単に作れますからね。
この前、日本のお坊さんたちが来たのですが、みんな美味しそうにパッタイを食べてましたよ。

 

タイの焼きそば、パッタイ

タイの焼きそば、パッタイ(写真:タイ国政府観光庁)

日本に来たことはありますか?

(近くに座っていたお坊さんを指して)私はないけど、あのお坊さんは行ったことありますよ。

 

(そのお坊さんに)東京ですか?

いっぱいありますよ。東京、京都、富士山も行きました。
日本人は皆が親切ですね。ルールもちゃんと守っているし、交通マナーもとても良いです。

買い物する時もちゃんと列に並んでいるのも好きですね。

 

日本に行ったことがあるお坊さん

日本に行ったことがあるお坊さん

(ヌンさん)私も日本に行きたいのですが、お寺の出張ではヨーロッパばかりです。
私は日本の“禅”に興味があるんですよ。先ずは禅をやっているお寺に行ってみたいですね。
あとは日本の美しい自然を見てみたいです。タイでも富士山は有名ですよ。
それと温泉、黒い玉子があるでしょ?あれを食べてみたい。
シーフードも美味しそうですね。刺身が食べたいな。

 

お坊さんは生もの食べていいのですか?

戒律では蛇とか熊とかは食べてはいけないとされてます。

牛や豚は食べてもいいんですよ。もちろん魚も生の刺身もね。
でも、日本は天災が多いですよね。日本での地震のニュースをよく見ますが、あれいつもなんですか?

地震は怖いですね。タイは地震がないですから。

 

ヌンさんから見て、タイに来る日本人に気をつけてほしいところはありますか?

さっきもお話ししましたが、お寺に入る時の洋服には気を付けて下さい。

ここよりもっと厳しいお寺もありますからね。

 

あと、私はタイの子ども達を支援する活動をしているのですが、よくタイでは子供の頭をなでてはいけないと聞きますし、ガイドブックにも書いてあるのも見たことがありますが、実際のところはどうなんでしょう?

子供の頭はなでていいんですよ。優しくなでてかわいいがってあげて下さい。
でも大人に対してはダメです。頭はいちばん上にあるので、とても大切な場所ですからね。

 

ヌンさんから見たタイの魅力は?

タイの魅力は美術です。
タイの美術は有名で世界中の人が見に来ます。

お寺や遺跡にある彫刻や壁画は美しいでしょう。
そしと伝統的な踊りも見てほしいです。どれも芸術的なものばかりですよ。

 

ワット・スタットのタイで一番美しい大仏

ワット・スタットのタイで一番美しい大仏

タイの人は困っている人を助けたり、よく孤児院でも会うことがあります。それは仏教の教えですか?

タイ人は小さい時から三つの仏教の教えを受けています。
それは、寄付(与える)、戒律を守ること、瞑想することです。

これは仏教でとても大切な行いです。
お寺に行ってお坊さんに会えなくてもお賽銭箱に入れれば同じ意味です。

お寺だけでなく、孤児院にあげることもできます。

人に寄付すること、与えることをすれば、必ず自分も幸せになれるのです。

お金だけでなく、人を手伝うことも良いことです。
例えばこのお寺は毎週日曜に学校を開いています。

そこでは小さい子から高校生まで、自分が好きな科目を勉強できるんです。

美術、踊り、数学・・。そこではお坊さんではなく、一般の人が先生になってボランティアで教えてくれているのです。こうした行いもとても良いことですね。

 

インタビューはここで終了でしたが、親切なヌンさん、お寺を案内してくれました。

ワット・ポーを、そこのお坊さんに案内してもらえるなんて感激です。

 

こちらはお坊さんが住んでいるエリアです。

こっちはお経よんだり、儀式を行うエリアです。

幾つかのエリアに分けられているんですよ。
ワットポーマッサージまで案内しますよ。

 

お坊さんが住んでいるエリア

お坊さんが住んでいるエリア

あの絵は何が描いてあるのですか?

あれはラーマ三世の時代に描いたものです。
全部病気のことですね。がんの説明とか、それに効果がある薬草のことも説明されています。
でもラーマ三世の時代ですから、私たちでも全部は読めないんですよ。
病気は悪いことだから顔が鬼になってます。

今のタイ文字と似ているけど違うんですよね。マッサージも病気の治療法の一つですよ。

 

ラーマ3世時代の壁画

ラーマ3世時代の壁画

ヌンさんもここでマッサージやってもらうんですか?

私はここではやらないで、他の店に行きますよ。
ここは観光客用だからちょっと高いですね。

このワットポーマッサージはとても有名だから、近所の店もみんなワットポーマッサージって名前使って看板出してるんですよね。

ワットポーマッサージだらけです。笑

 

ワット・ポーの敷地内にあるワットポーマッサージ

ワット・ポーの敷地内にあるワットポーマッサージ

 

あなたは東京から来たの?
今度、ここで出家してしばらく住んでみませんか?
また来て下さいね。仏教の相談ならいつでも受けますよ。

 

 

ありがとうございました。
タイでのお坊さんというと、とても地位が高く、話しかけたり、写真をとらせて頂くのも難しいかと思っていました。

ワット・ポーでインタビューをしたいと、タイ人のスタッフに相談すると「それは無理でしょう」と言われたほどです。
とにかく行って無理を承知でお願いしてみると「いいですよ」と、気さくに丁寧に対応して下さったヌンさん。

益々タイのお寺が好きになりました。
これからもたくさんの人を仏教で救って下さい。

 

タイの僧侶ヌンさん

ヌンさん、ありがとうございました

 

ワット・ポー(Wat Pho)

【場所】2 Sanamchai Road, Grand Palace Subdistrict, Pranakorn District, Bangkok
【電話】02-226-0335,02-226-0369
【ホームページ】http://www.watpho.com/index.php?lang=en
【地図】

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